『宇宙人は地球に攻めてこない』中学一年 T.S
宇宙人は絶対に地球に攻めてくることはないと私は考えています。宇宙人なんていないからという単純な理由ではありません。宇宙人の存在については、私達自身が宇宙の中の地球に存在する生命体であり、宇宙人そのものであるので言うまでもありません。数え切れない程ある星の中で地球だけに生命体がいるというのは、まず考えられません。ですから、必ずどこかに、人類のような知的生命体は存在するはずです。
ではなぜ宇宙人は地球に攻めてこないのでしょうか。
まず考えられるのは、今の地球人のように、いまだ科学が未発達で、何光年も離れた星にたどり着けるような技術を持っていないということです。しかし、無限に広がる大宇宙に、地球より科学が発達した星がないというのも考えにくいことです。
では、地球をはるかに超える科学力を持つ宇宙人が存在するとして、彼らが地球を攻めてこないと断言するには、もちろん理由があります。それは、かつて栄えたアトランティス文明にそのヒントを見つけることができます。本で読んだのですがアトランティス文明は高度な科学力を持っていたのにもかかわらず、滅んでしまったそうです。その原因と考えられているのが、精神レベルの低さです。私利私欲を満たすために、その高度な科学力を使い、制御できなくなり、自らを破滅に導いたのです。つまり高度な科学は高度な精神レベルがともなわなければ、一定レベル以上の発達は見込めないということが解ります。
何光年も離れた地球に来ることのできる高度な科学力を持っているということは、高度な科学力とともに高度な精神レベルを合わせ持っているということになるわけです。よって侵略という低レベルなことを円盤に乗って来て行うはずがないのです。
そんなに高度な技術・精神を持っている宇宙人が存在するのであれば、すぐにでも私達地球人に進化向上のための方法を教え導いてくれれば良いと思う人がいると思います。なぜなら、今現在地球は、原子力などのコントロール不可能なエネルギーを使い続けていて、すでに原発事故はおき、核兵器もいつ使われるか分からない、それをアトランティスの例から推察すると、いつ滅亡してもおかしくない状態だからです。にもかかわらず、それをしない理由は、地球人類の自主性を尊重しているからだと思われます。小さな子供にいきなり難しいことを教えても理解できないように、理解するには必ずステップをふまなければなりません。良い親は、何から何まで教えるのではなく、自分で考え、自分で道を切り開いていくように仕向けるからです。
私は、円盤の目撃ニュースに対しての嘘か本当かという論争を聞くと、うんざりします。全てが、本物の宇宙人が乗っている円盤だとは思いませんが、地球を見守ってくれていると考えれば、当り前だろうと思うからです。見守るが、口は出さない。地球人類が成長するのを待ってくれている。ですから、宇宙人は、地球に攻めて来ることは絶対にありません。地球人類も原発や、核兵器の使用により滅亡する前に、より高度な精神レベルに達し、宇宙人と普通に交流できる日が近い将来来ることを切に望みます。