ファミリー学習塾 
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   塾生 作文紹介

塾生の作文を紹介するコーナーです。当塾では読書感想文や意見文、小論文などの作文指導も行います。
学校の宿題、受験対策など目的に合わせてご相談下さい。


『安全な道』 神奈川新聞社主催-道の作文コンクール2013 入選-

中学二年 T.J

 「道」とは、すべての基本のようなこもであり、A地点からB地点の移動をするときに通った場所ということだけではなく、なにか学ぶべきものがあるようなものだと感じます。
 いくら素晴らしい道をたくさん作ったとしても、安全に移動できなければ意味がありません。その安全のためのためにもっとも重要なことは何なのでしょうか。それは交通ルールだと私は思います。

 もし仮に交通ルールが無かったとしたらどうでしょう。車は右車線を走ったり、左車線を走ったり、速度は早かったり、遅かったり、交差点では、信号がなかったりしたらどうなるでしょう。
高速道路での逆走や、道に放置された落下物等等。ちょっと想像しただけでもこわいことばかりです。近所のコンビニエンスストアまで車を走らせるのも命がけという状況になってしまいます。
 
 皆が当たり前のこととして交通ルールを守っているからこそ、安全に道を使って、目的地に着けるものだと私は改めて実感できました。

 これは、小さなときから、交通ルールを守ろうと、しっかり教育を受けてきたからであり、また、実際に車を運転する人たちは、教習所に通い、教育を受けて、免許を取るという形で管理されているからでもあると思います。発展途上国では、安全面よりいかに早く目的地につくかを優先する国が多いと聞きます。
日本のように交通ルールのしっかりしている国ほど安全面を重視し、命を軽く見ず大切にしているのだといえるのす。

 それでもまだ事故はなくなりません。しかし、今までの悲惨な事故の実態を活かし、様々な工夫がなされてきたことは、言うまでもありません。
 
 例えば、道路そのものの工夫として、歩行者用道と車用道路との間に段差がついたり、ガードレールがついたり、道が分かれれるところには止まれの文字や、カーブミラー等が設置されたりと細かいところまで安全のための工夫がなされています。
私はよく親に学校まで送ってもらうのですが、常々道が「安全な道」であるのは、皆が決められたルールにきちんと従い、また道路そのものが工夫されているからだと思います。
そして、その潤滑油になるものは、人の思いやり等のモラルやマナーであると考えました。
このように道路をつくる側と車を運転する側歩行者側のすべての人々が協力し合い「道での安全」を支えているのだと思います。
 
 
『宇宙人は地球に攻めてこない』

中学一年 T.S

 宇宙人は絶対に地球に攻めてくることはないと私は考えています。宇宙人なんていないからという単純な理由ではありません。宇宙人の存在については、私達自身が宇宙の中の地球に存在する生命体であり、宇宙人そのものであるので言うまでもありません。数え切れない程ある星の中で地球だけに生命体がいるというのは、まず考えられません。ですから、必ずどこかに、人類のような知的生命体は存在するはずです。

ではなぜ宇宙人は地球に攻めてこないのでしょうか。

まず考えられるのは、今の地球人のように、いまだ科学が未発達で、何光年も離れた星にたどり着けるような技術を持っていないということです。しかし、無限に広がる大宇宙に、地球より科学が発達した星がないというのも考えにくいことです。

では、地球をはるかに超える科学力を持つ宇宙人が存在するとして、彼らが地球を攻めてこないと断言するには、もちろん理由があります。それは、かつて栄えたアトランティス文明にそのヒントを見つけることができます。本で読んだのですがアトランティス文明は高度な科学力を持っていたとのにもかかわらず、滅んでしまったそうです。その原因と考えられているのが、精神レベルの低さです。私利私欲を満たすために、その高度な科学力を使い、制御できなくなり、自らを破滅に導いたのです。つまり高度な科学は高度な精神レベルがともなわなければ、一定レベル以上の発達は見込めないということが解ります。

何光年も離れた地球に来ることのできる高度な科学力を持っているということは、高度な科学力とともに高度な精神レベルを合わせ持っているということになるわけです。よって侵略という低レベルなことを円盤に乗って来て行うはずがないのです。

そんなに高度な技術・精神を持っている宇宙人が存在するのであれば、すぐにでも私達地球人に進化向上のための方法を教え導いてくれれば良いと思う人がいると思います。なぜなら、今現在地球は、原子力などのコントロール不可能なエネルギーを使い続けていて、すでに原発事故はおき、核兵器もいつ使われるか分からない、それをアトランティスの例から推察すると、いつ滅亡してもおかしくない状態だからです。にもかかわらず、それをしない理由は、地球人類の自主性を尊重しているからだと思われます。小さな子供にいきなり難しいことを教えても理解できないように、理解するには必ずステップをふまなければなりません。良い親は、何から何まで教えるのではなく、自分で考え、自分で道を切り開いていくように仕向けるからです。

私は、円盤の目撃ニュースに対しての嘘か本当かという論争を聞くと、うんざりします。全てが、本物の宇宙人が乗っている円盤だとは思いませんが、地球を見守ってくれていると考えれば、当り前だろうと思うからです。見守るが、口は出さない。地球人類が成長するのを待ってくれている。ですから、宇宙人は、地球に攻めて来ることは絶対にありません。地球人類も原発や、核兵器の使用により滅亡する前に、より高度な精神レベルに達し、宇宙人と普通に交流できる日が近い将来来ることを切に望みます。



『合気道からの学び』

中学一年 T.J
   
武道とは、日本の武士道から来た言葉であり、強くなるために技を磨き、練習を通して精神を高める格闘技全般を表しているようです。しかしながら語源の武士道の本質とはちょっと違うように思われます。よく知られている武道には、剣道、柔道、空手道、少林寺拳法などがありますが、それらは勝ち負けを競い、試合に勝ちたいという強い気持ちをエネルギーに変えて、精進努力をしていくというやり方をとっています。一方、同じ武道のくくりの中に、試合がなく勝負を競わない合気道があります。私はその地味な合気道に興味を持ち、四年半続けています。そんな合気道に、実はすごい哲学があるということに、最近気が付いたので、そのことについて述べてみたいと思います。

まず、武道の『武』という文字は『矛』と『止』という二文字から成り立っていることから矛(攻撃)を止めるという意味があることがわかります。また『道』とは、精神的向上を旨とした、日本独特の文化ですが、その精神的な高みとは、『愛と調和』の顕現だそうです。つまり『武士道』の本来の意味は、勝つための修行というより、愛と調和を重んじ、争いごとを止めることだと言うことが解ります。今までは、勝つことが正義を貫く唯一の方法と考えていましたが、実は相手を思いやり戦わないと言うことが最も大切なのではないかとこの漢字二文字から推察できるのです。

この考え方に合気道は、ぴったりと合致しているのです。合気道ではこちらから攻撃を仕掛けるということがありません。攻撃を仕掛けることは、みずから隙を作ってしまい、結果的に負けてしまうことになると考えるからです。合気道には無敗神話がありますが、争わなければ、絶対に負けることはないという、お坊さんの禅問答のような理論です。そのため理論上試合が成り立たないのです。

ですから、攻撃する人、それを受ける人と役割分担をして演舞を行い、技を磨きます。あらゆる方法で攻撃を受けたと想定して、色々な技で対応してゆきます。その二百以上あると言われる対処法は、決して相手を傷つけることはありません。攻撃してくる相手を気遣いながら、合理的な体の運用で力をほとんど使わずに相手を制することができるのです。ここに、愛と調和が含まれています。つまり、手前勝手な言い方かもしれませんが、合気道は、真の武士道を顕現していると言えるのではないかと思うのです。

合気道の技は、力まず、余分な力を抜いて、平常心でいなければ、効きません。おへその下の丹田に意識を集中して自分を攻撃しようとしている相手を包み込む位、愛の気を出すのです。合気の『あい』は、相手の気に合わせるという意味と相手を愛する意味が込められていると思われます。

その技を何度も何度も繰り返し練習することにより、自分自身の精神力・身体能力の向上と、調和の心が養われてゆくのです。

合気道と言う武道は、一格闘技の範疇を超えて、この世の中に争いが無くなり世界が調和するようにと訴えかけています。合気道の精神を学べば、いじめ問題も、戦争も無くなるのではないかと思います。どうか皆さん合気道のことをもっと良く知って下さい。そして合気道の精神を人生に活かしてください。

出来れば一緒に合気道の練習をしましょう。合気道をすると気持ちが静まり、気分が良くなり、達成感が味わえますよ。
 


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